Superimposed Metric Modulation という新しい言葉を、1987年始めに目にした。
やはりAlan Dawson の門下生で私とほぼ同時期に師事した Vinnie Colaiuta (当時はまだそれほどの地位も名声も得ていなかった)が、アメリカの打楽器関連の出来事をまとめた業界紙に、自分のメソッドとして発表していた。来日した際も、シークエンサーを駆使して、このメソッドを盛んに実践し、人々をおおいに困惑させていたのを覚えている。

Superimposed Metric Modulation とは、簡単に言ってしまえばリズムの転調!という事である。
メロディー屋さん達の間では日常茶飯事に使用されているが、リズム隊にしてみればかなりの前衛芸術である。その後、残念ながら未だにメソッドとして日本ではあまり浸透していないテクニックではあるが、もともとPapa Jo Jones, Max Roach, そして我らのヒーロー Tony Williams が熟成した数学的なテクニックで、Vinnie はそれをよりロックバージョンにし、グルーブを強調して特許出願したと考えるべきであろう。

最初に設定したオリジナルのリズム、テンポに対して、異なるテンポ、リズム、グルーブをあてはめて同居させてしまうという、生きていればFrank Zappaも泣いて喜びそうなメソッドである。もちろんかなり難易度の高いメソッドではあるが、ルールをしっかりマスターしたドラマーであれば、私は初心者でも学んで行けると思う。
ルールとは、もちろん正確なストローク、スティッキング、カウントを歌う事.............つまりしっかりとした基礎力ですね。

最近ではキューバ出身のHoracio "El Negoro"、Virgil Donati、Steve Smith,……始め多くのドラマーがあっさりと使用しはじめている。
つまりごく一部の限られたマニアックな音楽だけではなく、リズムの転調が幅広くアレンジに使われるようになってきたという事です。

最初にVinnie Colaiuta とこのメソッドを教則本にしてみよう!と話し始めてから早くも3年
そろそろ完成させまていきます。楽しみにしていて下さい。
水野オサミ

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I would like to say that I am
glad and grateful that you are carrying
on very important message and legacy.

Serious students of music and the drums
need this, as society does not seem to promote this.

Many thanks to Osami for carrying the torch!

I have known Osami for many years and
am pleased to see his dedication and passion
and professionalism in his devotion to the art!

God Bless !

Vinnie Colaiuta ! 4/24/04